【朝ドラ『風、薫る』第18週感想】派出看護を始めた直美に期待!りんの涙には少しモヤモヤ【ネタバレ】

朝ドラ『風、薫る』第18週「岐路にて」では、直美が派出看護を行う看護婦会を立ち上げました。

前週では、前週では、実の母親だった文さん(内田慈)との関係に向き合った直美。今週はその経験を胸に、自分の手で新しい看護の形を作ろうと動き始めます。

主人公が新しい道を切り開いていく展開には、朝ドラらしいワクワクがありました。

一方、シマケンがりんに思いを伝えた海辺の場面はよかったものの、りんの涙には少しモヤモヤも残りました。

※この記事は、第18週のネタバレを含みます。

▼前週の記事はこちら
【朝ドラ『風、薫る』第17週感想】文さんが最後まで母親と名乗らなかった理由に涙

『風、薫る』第18週「岐路にて」のあらすじ

病院を辞めた直美(上坂樹里)は、派出看護を行う看護婦会の設立に動き始めます。周囲の協力を得て「恵風看護婦会」を立ち上げますが、派出看護の依頼はなかなか入りません。

一方、新潟で女学校の舎監を続けるりん(見上愛)は、黒川(平埜生成)から病院で働かないかと誘われます。その後、直美や環(英茉)、シマケン(佐野晶哉)が新潟を訪問。海辺で二人きりになったシマケンは、りんに「愛おしい」と自分の気持ちを伝えます。

派出看護を始めた直美に期待

今週、最も印象に残ったのは、直美が派出看護を始めたことです。

『風、薫る』は、りんと直美のダブルヒロインによる物語です。これまでは、りんの活躍が目立つことが多く、直美はりんと比べると少し目立たない印象がありました。

しかし、先週は文さんとの関係に向き合う直美が物語の中心になり、今週は病院を辞めて新しい看護の形を作ろうと動き始めます。

先週が直美にとって「過去と向き合う一週間」だったとすれば、今週は「未来へ踏み出す一週間」だったように感じました。

これまでなかった仕組みを主人公が作り、時代を切り開いていく。こうした展開には、やはり朝ドラらしいワクワクがあります。

直美の派出看護が、今後どのように広がっていくのか楽しみです。

多田院長も万作さんも、実はいい人だった

直美の新しい挑戦を支えた、多田院長(筒井道隆)と用務員の万作さん(飯尾和樹)も印象に残りました。

これまで、直美たちが話していた内容が多田院長に伝わっていることがあり、万作さんには「院長のスパイなのでは?」という疑惑がありました。

今週、万作さんと多田院長が幼なじみで、実際につながっていたことが判明します。

やはり院長へ話を伝えていたのかと思いましたが、それは直美を困らせるためではありませんでした。

万作さんが直美の考えを伝えていたからこそ、多田院長も派出看護のことを事前に知り、協力する町医者の一覧を用意できたのだと思います。

多田院長も、これまでは直美たちに厳しく接する場面が多く、あまりいい印象を持てないことがありました。

しかし、冷たい人だったのではなく、院長という立場があるからこそ厳しく振る舞っていたのかもしれません。

多田院長も万作さんも、見えないところで直美の背中を押してくれた、実はいい人だったのだと分かる場面でした。

吉江先生がいなくなるのは寂しい

直美にとって大切な存在だった吉江先生(原田泰造)が、東京を離れることも明かされました。

吉江先生は、これまで直美の考えや生き方を否定せず、ありのまま受け止めてくれた人物です。

直美が苦しいときにもそばにいて、温かく見守ってきました。

そんな吉江先生の優しさは、原田泰造さんの柔らかく温かい演技によって、さらに魅力的に伝わっていたと思います。

今回の別れは寂しく、これで完全に退場してしまうのかも気になります。

東京を離れたとしても、いつかもう一度登場してほしいです。

シマケンの告白はよかった

シマケンこと島田健次郎は、新潟の海辺でりんに「愛おしい」と伝えました。

はっきりと「好きです」と言うのではなく、自分の気持ちに合う言葉を探しながら伝えるところが、遠回しではあるもののシマケンらしくてよかったです。

なかなか自分の気持ちを言葉にできなかっただけに、ようやく思いを伝えられたこと自体はよかったと思います。

りんの涙には少しモヤモヤ

一方、シマケンの「愛おしい」という言葉を聞いて、りんが涙を流した意味は正直よく分かりませんでした。

世間では、感動的な告白として好意的な反応が多かったようです。

ただ、私には物語の流れから自然に出た涙というよりも、告白シーンを感動的に見せるために泣かせたように感じられました。

これまで、りんがシマケンを恋愛対象として意識していることも、それほど強く描かれていなかったと思います。

大切に思われたことがうれしかったのか、シマケンへの恋心に気づいたのか。それとも、自分でも整理できない別の感情だったのか。

そのあたりが分からないまま終わったため、感動よりもモヤモヤが残りました。

りんは少しモテすぎでは?

幼なじみの虎太郎(小林虎之介)から思いを寄せられ、新潟では横沢公輔(井上祐貴)から結婚を申し込まれ、今度はシマケンからも気持ちを伝えられたりん。

たしかに、りんはとてもきれいで美人。

ただ、これだけ次々と男性から好意を寄せられるほどの魅力が、見た目以外の部分では十分に描かれていないようにも感じます。

単純に、少しモテすぎではないでしょうか。

特に最近は、看護の物語よりも、りんをめぐる恋愛のほうが目立ってきていることも気になります。

『風、薫る』で見たいのは、りんと直美が看護婦として成長し、新しい看護の形を切り開いていく姿です。

恋愛を描くこと自体はいいのですが、物語の中心が恋愛に寄りすぎず、そろそろりんが看護の道に戻る姿を見たいと思います。

第19週への期待

来週は、りんが再び看護の道へ戻るのかに注目しています。

女学校での経験を経て、りんがどのような答えを出すのでしょうか。

そして、直美の派出看護が今後どうなっていくのかも楽しみです。

派出看護の立ち上げは、主人公が時代を切り開いていく朝ドラらしい展開でした。

だからこそ、一時的なエピソードとして中途半端に終わらせず、直美の物語の大きな軸としてしっかり描いてほしいです。

まとめ|直美はよかったが、りんの恋愛にはモヤモヤ

第18週は、直美が派出看護を始め、新しい人生へ踏み出した一週間でした。

前週では文さんとの関係に向き合い、今週はその経験を胸に、新しい看護の形を作ろうと動き始めた直美。二週を通して、直美の物語が大きく動いているように感じます。

一方、シマケンの告白はシマケンらしくてよかったものの、りんの涙の意味や、次々と男性から好意を寄せられる恋愛展開にはモヤモヤも残りました。

来週は、りんが看護の道へ戻るのか。そして、直美の派出看護がどのように広がっていくのかを楽しみにしています。

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