前作『プラダを着た悪魔』が好きだったので、続編にはかなり期待していました。
20年ぶりに帰ってきたミランダ、アンディ、エミリー、ナイジェル。
この4人が再び同じ物語に登場している。それだけでも、前作ファンとして嬉しくなります。
前作ほど「明日から仕事を頑張ろう」と強く思わせる作品ではありませんでした。
それでも、前作を思わせる演出や、20年後の登場人物たちの変化を楽しめる続編として大満足です。
ネタバレを避けながら、本音で感想を書いていきます。
★30秒で結論
評価:★★★★☆ 4.5
『プラダを着た悪魔2』は、前作を超えなくても、続編として大満足の映画でした。
ミランダ、アンディ、エミリー、ナイジェルが再集結し、それぞれが20年の時間を重ねた姿を見せてくれます。
特に良かったのは、前作を知っているからこそ笑える演出。
以前なら考えられなかった行動から、ミランダ自身も時代の変化を受け入れていることが伝わってきました。
前作ファンが、懐かしさとファッション業界の華やかさを楽しむための一本です。
この映画はこんな人におすすめ
- 前作『プラダを着た悪魔』が好きな人
- ミランダやアンディたちに再会したい人
- 前作を思わせる演出や小ネタを楽しみたい人
- ファッション業界の華やかな非日常を味わいたい人
- メリル・ストリープやアン・ハサウェイのファン
逆にこんな人にはおすすめしにくい
- 前作以上の衝撃や新鮮さを期待している人
- 仕事への強いメッセージを求めている人
- ファッション業界にあまり興味がない人
作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | プラダを着た悪魔2 |
| 原題 | The Devil Wears Prada 2 |
| 公開日 | 2026年5月1日 |
| 上映時間 | 119分 |
| 監督 | デヴィッド・フランケル |
| 脚本 | アライン・ブロッシュ・マッケンナ |
| 主な出演者 | メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ |
| ジャンル | ドラマ |
| 評価 | ★★★★☆ 4.5 |
あらすじ(ネタバレなし)
トップファッション誌「ランウェイ」の編集長として、今も圧倒的な存在感を放つミランダ。
一方、かつてミランダのアシスタントを務めていたアンディは、その後、自分の道を歩みながらキャリアを積んでいました。
別々の場所で成長した二人が、雑誌存続の危機をきっかけに再び関わることになります。
ミランダ、アンディ、エミリー、ナイジェル。
20年の時間を重ねた4人が再会し、変化したファッション業界で新たな物語が始まります。
※ここからも核心に触れるネタバレは避けています。
良かったところ
前作ファンだから笑える、ミランダのコート
一番面白いと思ったのが、ミランダが自分でコートを掛けていた場面です。
前作では、出勤したミランダがアシスタントの机へコートを投げるのがお決まりでした。
そんなミランダが、自分でコートを掛けている。
それだけの場面ですが、前作を知っていると「ミランダが自分でやっている!」と笑ってしまいます。
単なる小ネタではなく、時代の変化をミランダ自身も受け入れているように見えたことが印象的でした。
圧倒的な存在感は変わらない。
それでも、すべてが20年前と同じではない。
その変化を、大げさな説明ではなく一つの動作で見せたところが良かったです。
キャリアウーマンとして成長したアンディ
前作のアンディは、働き始めたばかりの新人でした。
ファッションにも詳しくなく、ミランダの無理難題に振り回されながら、少しずつ仕事を覚えていきます。
今作のアンディからは、その後の20年間で経験を積み、一人のキャリアウーマンとして成長したことが伝わってきました。
前作のように、何も分からないままミランダに圧倒される存在ではありません。
自分の仕事を持ち、自分の判断で行動できる大人になっている。
前作から時間がたったことを、見た目だけでなく仕事への向き合い方からも感じられました。
ナイジェルが報われたと感じられた
今回、最も印象に残った人物はナイジェルです。
前作ではアンディを支え、ファッションの世界について教えてくれた存在でした。
一方で、ミランダのために大きなものを失った人物でもあります。
だからこそ、今作でナイジェルが物語の中で担った役割には、前作からの積み重ねがようやく報われたような嬉しさがありました。
前作を知らなければ、ここまで強く感じなかったかもしれません。
20年後を描く続編だからこそ、ナイジェルの姿が心に残りました。
エミリーの毒舌と人間的な魅力
エミリーも相変わらず良かったです。
鋭い毒舌とテンポの良いユーモアは健在。
登場するだけで『プラダを着た悪魔』らしい空気をつくってくれます。
その一方で、前作よりも人間的な魅力が増していました。
特に終盤のアンディとの会話からは、二人が単なるライバルではなく、同じ厳しい環境を経験した仲間のように見えます。
前作から続く二人の関係と、それぞれが歩んだ20年を感じられる良い場面でした。
ミランダもアンディもエミリーも変わらずきれいすぎる
そして何より、ミランダもアンディもエミリーも変わらずきれいすぎます。
20年という時間がたっているはずなのに、3人がそろった瞬間、一気に前作の世界へ戻ったように感じました。
もちろん衣装やメイクも華やかですが、それぞれが年齢とキャリアを重ねたからこその格好よさもあります。
3人を再び同じ映画で観られたこと自体が、前作ファンとして嬉しかったです。
ファッション業界の非日常感を楽しめる
華やかなファッション業界の雰囲気も、このシリーズの魅力です。
衣装、撮影現場、イベントなど、自分の日常とはまったく違う世界が広がっています。
登場人物たちのファッションを詳しく分析できなくても、画面を眺めているだけで非日常を楽しめました。
前作の世界観を残しながら、現代らしくアップデートされているところも良かったです。
気になったところ
前作ほど「仕事を頑張ろう」とは思わなかった
大きな不満はありません。
強いて挙げるなら、前作ほど仕事に対する強い刺激は受けませんでした。
前作では、新人だったアンディが理不尽な要求に振り回されながらも成長していきます。
その姿を見て、「働くことはいろいろ理不尽だけど、自分も頑張ろう」と強く思えました。
今回は、そこまで仕事への気持ちを動かされることはありませんでした。
ただ、同じメッセージをもう一度繰り返しても、前作を超えることは難しかったと思います。
今作は前作のような成長物語というより、20年後の4人に再会するための作品。
そう考えると、続編の方向性としてはこれで良かったと思います。
総評
『プラダを着た悪魔2』は、前作ファンのためにつくられた、満足度の高い続編でした。
前作ほど新鮮ではなく、仕事への向き合い方を大きく変えてくれる作品でもありません。
それでも、ミランダ、アンディ、エミリー、ナイジェルが全員そろった姿をもう一度観られたことが嬉しかったです。
前作を思い出す演出を入れながら、登場人物たちの変化もきちんと描いています。
特に印象に残ったのはナイジェルです。
前作での出来事を知っているからこそ、今回はようやく報われたように感じられました。
前作を超える必要はない。
20年後の4人に再会し、華やかな「ランウェイ」の世界をもう一度楽しめただけで、続編として十分に満足できました。
30代男のひとこと
前作のように「明日から仕事を頑張ろう」とまでは思わなかった。
それでも、20年後の4人に再会できたことが嬉しい。
前作を超えなくても、続編として大満足です。
評価:★★★★☆ 4.5