映画『オデュッセイア』を鑑賞しました。
ギリシャ神話にはほとんど詳しくなく、観に行く前に少し調べた程度。それでも、壮大な冒険映画としてかなり楽しめました。
広大な海、巨大な怪物、戦闘や嵐の迫力。次はどんな試練が待っているのか、素直にワクワクしました。
その一方で、オデュッセウスが目的のために下す非情な判断と、その後に残る良心の痛みも印象に残りました。終盤の弓の場面では、英雄としての格好良さも存分に感じられます。
本作は、以前まとめた「2026年9月に映画館で観たい注目映画6選」でも紹介しています。
※この記事では、映画の内容と結末に触れています。原典は未読で、映画を観た感想です。
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★30秒で結論
評価:★★★★☆ 4.5
神話に詳しくなくても、次々に試練が訪れる冒険を楽しめました。海や怪物のスケール、戦闘や嵐の臨場感があり、通常上映でも十分な迫力でした。
特に心に残ったのは、少ない犠牲で勝つために下される非情な判断。必要な決断だったとしても、犠牲になった人への思いまで割り切れないところに、人間らしさを感じました。
終盤の弓の場面も格好良かったです。
アテナの役割には分かりにくさがありましたが、全体として満足度は高く、今度はIMAXでも観たいと思いました。
この映画はこんな人におすすめ
- 大画面で壮大な冒険映画を観たい人
- 怪物や神々が登場する物語にワクワクする人
- ギリシャ神話に興味がある人
- クリストファー・ノーラン監督の作品が好きな人
作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | オデュッセイア |
| 原題 | The Odyssey |
| 日本公開日 | 2026年9月11日 |
| 上映時間 | 172分 |
| 製作国 | アメリカ |
| 監督・脚本 | クリストファー・ノーラン |
| 原作 | ホメロス『オデュッセイア』 |
| 主な出演 | マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ゼンデイヤ、ルピタ・ニョンゴ、シャーリーズ・セロンほか |
| 配給 | ビターズ・エンド、ユニバーサル映画 |
| 映倫区分 | G(年齢にかかわらず鑑賞可能) |
あらすじ(ネタバレなし)
トロイア戦争を終結へ導いたイタケの王・オデュッセウス(マット・デイモン)。
しかし、戦争が終わっても、彼は故郷へ帰れずにいました。海を渡る旅の途中では、怪物や神々による数々の試練が待ち受けています。
一方、イタケでは妻・ペネロペ(アン・ハサウェイ)が帰還を待ち続けるなか、アンティノオス(ロバート・パティンソン)ら求婚者たちが王宮に居座っていました。
息子・テレマコス(トム・ホランド)も父の行方を探し始めます。
オデュッセウスは、再び家族の待つ故郷へたどり着けるのでしょうか。
良かったところ
神話に詳しくなくても、冒険としてワクワクした
本作で一番良かったのは、冒険映画としての面白さです。
私はギリシャ神話をほとんど知らず、鑑賞前に少し確認した程度でした。それでも、海を渡り、怪物と対峙し、魔女や神々に翻弄される旅を楽しめました。
特定の怪物や場面だけが良かったというより、全体を通して「次は何が起こるのだろう」とワクワクしました。
神話というと少し難しそうな印象もありましたが、観終わったあとは「ギリシャ神話って面白いかもしれない」と思えました。ほかにどんな物語があるのか、少し知りたくなりました。
通常上映でも迫力があり、IMAXで観たくなった
広大な海やロケーション、怪物の大きさ、戦闘や嵐の臨場感も良かったです。
海の広さと、その中を進む人間の小ささ。目の前に現れる怪物の迫力。こうしたスケールを感じられる映像は、映画館で観てこそ楽しめるものだと思いました。
今回は通常上映での鑑賞でしたが、それでも十分に見応えがありました。
だからこそ、IMAXではどのように感じるのか気になります。もう一度観るなら、さらに映像の迫力を味わえる環境で体験してみたいです。
この壮大な映像がどのように作られたのか気になる方には、公式メイキング本『オデュッセイア クリストファー・ノーランの映画制作現場』もあります。
私自身は未読ですが、映画を観て、撮影の裏側にも興味が湧きました。
俳優たちの存在感が印象に残った
オデュッセウスを演じたマット・デイモンは、まず「体がすごいな」と思いました(笑)。
鍛えられた肉体に説得力があり、仲間を率いて戦う人物としての強さを感じました。
ペネロペ役のアン・ハサウェイも、美しさと存在感が印象的でした。画面に登場すると、自然と目が向きます。
一方、アンティノオス役のロバート・パティンソンは、個人的には少し“ヘタレ感”があるところが面白かったです。
王座を狙う人物なのに、どこか頼りなさも感じられる。その雰囲気が印象に残りました。
終盤の弓の場面が格好良かった
終盤では、オデュッセウスが弓を扱う場面が特に格好良かったです。
それまでの過酷な旅を観てきたからこそ、最後に見せる強さが際立っていました。ここでは素直に「格好いいな」と思いました。
後述するように、オデュッセウスには非情さや良心の痛みも感じましたが、戦う姿には英雄としての迫力があります。
マット・デイモンの肉体と存在感が生きる、印象的な場面でした。
目的のために下した判断と、その後に残る良心の痛み
冒険の面白さとともに印象に残ったのは、オデュッセウスが下す非情な判断です。
特に、シノン(エリオット・ペイジ)を犠牲にしたトロイの木馬作戦。多くの犠牲を避け、戦争を終わらせるために、一人を犠牲にする。その決断には、仲間を率いる指導者としての強さと恐ろしさを感じました。
ただ、目的を達成できたからといって、その判断を心の中で割り切れるとは限りません。
必要な判断だったと思うことと、犠牲になった人への痛みが残ることは、両立するのだと思います。私には、オデュッセウスの旅に、そうした良心の痛みや死者への弔いも重なっているように感じられました。
目的のためには非情になれる。それでも、その結果を忘れて生きられるわけではない。
その両面があることで、オデュッセウスが強い英雄であると同時に、一人の人間にも見えました。
気になったところ
アテナの役割は少し分かりにくかった
ゼンデイヤが演じるアテナについては、物語の中でどのような役割を担っているのか、少しつかみにくく感じました。
観ているときには「この人物は必要なのだろうか」「ゼンデイヤである必要はあったのだろうか」とも思いました。
ただ、振り返ると、配役そのものへの不満というより、アテナの存在が物語にどうつながっているのか、私には十分に分からなかったのだと思います。
鑑賞後に公式サイトを読むと、ゼンデイヤはアテナを、オデュッセウスの道徳心を映す存在として説明していました。
その説明を踏まえると、私が感じた「非情な判断と、その後に残る良心の痛み」にもつながるのだと思います。ただ、観ている最中には、そこまで読み取れませんでした。
総評
『オデュッセイア』は、ギリシャ神話に詳しくない私でも、壮大な冒険映画としてかなり楽しめた作品でした。
次々に訪れる試練にワクワクし、終盤の弓の場面ではオデュッセウスの格好良さを味わえました。
その一方で、心に残ったのは、目的のために人を犠牲にする判断と、その後に残る良心の痛みです。強さと非情さを持ちながら、心まで割り切れるわけではない。その人間らしさが、冒険の面白さに厚みを加えていたと思います。
アテナの役割には分かりにくさがありましたが、全体の満足度は高いです。評価は、ほかの作品との相対評価で★4.5にしました。
今度はIMAXで観てみたい。そして、ギリシャ神話をもう少し知りたいと思える一本でした。
評価:★★★★☆ 4.5
30代男のひとこと
神話をほとんど知らなくても、冒険としてワクワクしました。
最後の弓の場面、格好良かったです。マット・デイモンの体もすごい(笑)。
これから映画館で観る作品を探している方は、「2026年9月に映画館で観たい注目映画6選」も参考にしてください。
作品の詳細は、映画『オデュッセイア』公式サイトで確認できます。