【2026年9月公開映画】注目作6本を実際に観た感想|期待どおりだった?

2026年9月に公開された映画の中から、私が映画館で観たいと思った6作品を紹介します。

私は年間50本の映画鑑賞を目標に、気になった作品を映画館で観ています。

この記事を書いた当初は、予告や公開情報を見ながら、なぜ気になったのか、どこに期待しているのかをまとめていました。

その後、紹介した6作品をすべて映画館で鑑賞しました。

実際に観てみると、期待どおり楽しめた作品もあれば、思っていたより難しく感じた作品もあります。

この記事では、公開前に期待していたことを残しながら、鑑賞後の評価と率直な感想を追記しました。

※鑑賞後の感想では、作品の内容に少し触れています。詳しい感想記事では結末を含む場合があるため、ネタバレを避けたい方はご注意ください。

2026年9月に観た映画一覧

公開日作品名評価鑑賞後のひとこと
9月4日白鳥とコウモリ3.5家族を描いた人間ドラマは良かったが、事件の真相にはあまり驚けなかった
9月11日オデュッセイア4.5壮大な冒険にワクワクし、英雄の非情さと良心の痛みが残った
9月11日ルックバック3.5秋田の風景や子役の演技は良かったが、原作やアニメほどは響かなかった
9月18日さとこはいつも4.53人の人生を楽しみながら、自分の人生についても考えた
9月25日しびれ3.0俳優陣の演技は良かったが、救いの少ない物語と結末は難しかった
9月25日ハート・オブ・ビースト4.5サバイバルにハラハラし、ジェームズとオーディンの絆に感動した

観る前に一番楽しみにしていたのは『オデュッセイア』でした。

実際に6本を観ても『オデュッセイア』の満足度は高く、『さとこはいつも』『ハート・オブ・ビースト』も同じ4.5の評価になりました。

それぞれの作品について、観る前の期待と鑑賞後の感想を紹介します。

『白鳥とコウモリ』

公開日:2026年9月4日
監督:岸善幸
出演:松村北斗、今田美桜、柄本佑、中村芝翫、三浦友和ほか

東野圭吾の同名小説を、松村北斗と今田美桜のダブル主演で映画化したミステリーです。

観る前に期待していたこと

東野圭吾原作のミステリーというだけで、やはり気になりました。

原作小説は未読だったため、事件の真相を知らない状態で映画を観られることも楽しみでした。

容疑者の息子と被害者の娘という、本来なら出会うことのなかった二人が、どのような関係を築きながら事件を調べていくのかにも注目していました。

松村北斗、今田美桜に加え、柄本佑、三浦友和、吉田羊、風吹ジュンなど、実力派がそろったキャストにも期待していました。

実際に観た感想|人間ドラマは良かったが、真相は期待ほどではなかった

実際に観て印象に残ったのは、倉木親子を演じた松村北斗と三浦友和です。

顔立ちや落ち着いた佇まいに共通するものがあり、二人が並んでいなくても親子として過ごしてきた時間を感じられました。

父親の最後の行動を知ったときの、美令を演じる今田美桜の表情も良かったです。

父が罪を犯していた事実への悲しさと、自分の知っていた父親のすべてが嘘だったわけではないという安堵が、入り混じっているように見えました。

被害者と加害者の立場が揺れ動き、事件を起こした本人だけでなく、家族も長く苦しみ続ける人間ドラマは良かったです。

一方で、事件の真相にはあまり驚けませんでした。

145分という長さを感じさせないテンポの良さはありましたが、人物の感情や背景が整理されすぎて、少し軽く感じた部分もあります。

東野圭吾作品ということで期待値が高くなりすぎていたのかもしれません。

評価:3.5

▶ 映画『白鳥とコウモリ』の詳しい感想はこちら

▶ 『白鳥とコウモリ』公式サイト

『オデュッセイア』

公開日:2026年9月11日
監督:クリストファー・ノーラン
出演:マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ゼンデイヤ、ロバート・パティンソンほか

古代ギリシャの叙事詩「オデュッセイア」を、クリストファー・ノーラン監督が映画化した作品です。

観る前に期待していたこと

まず目を引いたのが、出演者の豪華さでした。

マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ゼンデイヤ、ロバート・パティンソンと、主役級の俳優がそろっています。

それぞれが古代ギリシャの人物や神をどのように演じるのか楽しみでした。

神話を題材にした壮大な物語を、映画館の大きなスクリーンで体感できることにも期待していました。

今回紹介した6作品の中で、観る前に一番楽しみにしていた作品です。

実際に観た感想|冒険にワクワクし、英雄の良心の痛みが残った

私はギリシャ神話にほとんど詳しくなく、鑑賞前に少し調べた程度でした。

それでも、広大な海を渡り、怪物や神々に翻弄されながら故郷を目指す冒険を楽しめました。

次はどのような試練が待っているのか、素直にワクワクします。

海や怪物のスケール、戦闘や嵐の臨場感もあり、通常上映でも十分な迫力でした。もう一度観るなら、IMAXでも体感してみたいです。

俳優陣も良く、マット・デイモンの鍛えられた体には説得力がありました。アン・ハサウェイの存在感や、ロバート・パティンソンの少し頼りない雰囲気も印象に残っています。

特に心に残ったのは、オデュッセウスが少ない犠牲で勝つために下す非情な判断です。

必要な決断だったとしても、犠牲になった仲間への思いまで割り切ることはできない。英雄としての強さだけでなく、その後に残る良心の痛みに人間らしさを感じました。

終盤の弓の場面も格好良かったです。

アテナの役割には少し分かりにくさがありましたが、期待していた壮大な冒険を映画館で楽しめた作品でした。

評価:4.5

▶ 映画『オデュッセイア』の詳しい感想はこちら

▶ 『オデュッセイア』公式サイト

実写映画『ルックバック』

公開日:2026年9月11日
監督:是枝裕和
出演:出口夏希、蒔田彩珠、七瀬ふうり、岡田六花、菅田将暉ほか

藤本タツキの同名漫画を、是枝裕和監督が実写映画化した作品です。

観る前に期待していたこと

私は原作漫画を読んでおり、2024年に公開されたアニメ映画版も鑑賞しています。

短い物語の中で、漫画を描く二人の時間や感情が丁寧に描かれており、印象に残っている作品です。

完成度の高かった原作とアニメ版を、実写でどのように表現するのかが気になりました。

藤野と京本が漫画を通してつながっていく姿を、出口夏希と蒔田彩珠がどう演じるのかにも注目していました。

家族や人とのつながりを描いてきた是枝裕和監督と、『ルックバック』の組み合わせにも期待していました。

実際に観た感想|子役と秋田の風景が良かった

実写版で良かったのは、秋田の風景と、学生時代の藤野と京本を演じた子役二人です。

特に印象に残ったのは、京本に絵を褒められた藤野が、雨の中をうれしそうに帰る場面でした。

原作やアニメ版でも好きな場面ですが、実写では子どもらしい喜びがより直接的に伝わってきました。

出口夏希が学生時代の藤野を演じても、大人っぽく見えすぎず、中学生の藤野として自然だったことにも驚きました。

一方で、原作を読み、アニメ版も観ていたため、物語の展開や演出を知っている状態での鑑賞でした。

その影響もあり、初めて原作やアニメ版に触れたときほど強くは心を動かされませんでした。

実写版として丁寧に作られていたと思いますが、原作とアニメ版への思い入れが強く、期待値が高くなっていたのかもしれません。

評価:3.5

▶ 実写映画『ルックバック』の詳しい感想はこちら

▶ 実写映画『ルックバック』公式サイト

『さとこはいつも』

公開日:2026年9月18日
監督:沖田修一
出演:有村架純、石田ひかり、姫野花春、吉田羊、オダギリジョー、筒井道隆ほか

年齢も育った環境も異なる、3人の「さとこ」の人生を描いたヒューマンドラマです。

観る前に期待していたこと

有村架純が出演していることに加え、『南極料理人』『横道世之介』などの沖田修一監督作品という点に惹かれました。

15歳、35歳、55歳と、人生の違う時期を生きる3人の物語がどのように交差するのかも気になっていました。

私自身も、有村架純が演じる沙都子と同じ35歳です。

仕事や人間関係に迷いながら、自分の人生を振り返る彼女の姿には、共感するところがあるかもしれないと思いました。

重い悩みも描かれそうでしたが、沖田監督らしい温かさやユーモアのある作品になっていそうで、気軽に楽しめる一本として期待していました。

実際に観た感想|自分の人生も本にしてみたくなった

実際に観ると、15歳、35歳、55歳という異なる年代を生きる3人の物語を、それぞれ楽しめました。

15歳の聡子が見せる中学生らしい恋愛や、有村架純が演じる35歳の沙都子、家族に気遣われながら自分の時間を見つけていく55歳の里子。

3人の生活は大きく違いますが、誰の人生にも、その人だけの物語があることが伝わってきました。

有村架純の演技も良かったです。自分と同じ35歳ということもあり、仕事や人間関係に迷う姿を身近に感じました。

里子の夫がトランポリンに付き合い、話を聞いてくれる場面も印象に残っています。里子のために昼食を用意する姿からも、家族の気遣いが伝わりました。

3人が自分の人生を書き始めたように、私もこれまでの人生を一度文章にしてみたいと思いました。

大きな出来事がなくても、振り返ってみれば、自分の人生にも一冊の本にできるくらいの出来事があるのかもしれません。

温かさと笑いがあり、観る前に期待していた沖田修一監督らしさを楽しめた作品です。

評価:4.5

▶ 映画『さとこはいつも』の詳しい感想はこちら

▶ 『さとこはいつも』公式サイト

『しびれ』

公開日:2026年9月25日
監督:内山拓也
出演:北村匠海、宮沢りえ、永瀬正敏、榎本司、加藤庵次、穐本陽月ほか

冬の新潟を舞台に、居場所を見つけられずに生きる少年・大地の20年間を描いた作品です。

観る前に期待していたこと

9月公開作品を調べている中で見つけ、気になりました。

青年期の大地を北村匠海、母親を宮沢りえ、父親を永瀬正敏が演じています。

実力のある俳優がそろっており、簡単には割り切れない親子の感情をどのように表現するのか注目していました。

孤独な少年が大きな愛を知るまでの20年間を描くという物語にも惹かれました。

明るい作品ではなさそうでしたが、冬の新潟を舞台にした静かで重い雰囲気も含め、映画館でじっくり向き合いたい作品でした。

実際に観た感想|俳優陣は良かったが、物語は難しかった

実際に観て最も印象に残ったのは、大地を演じた4人です。

大地はほとんど言葉を発しません。それでも、表情や視線、身体の動きから、寂しさや居心地の悪さが伝わってきました。

年齢ごとに俳優が変わっても、一人の大地を見続けている感覚があります。

青年期を演じた北村匠海も、感情を大きく見せるのではなく、子どもの頃から抱えてきたものが身体に残っているような、抑えた演技でした。

施設に入ったあとの亜樹を演じる宮沢りえにも驚きました。表情だけでなく身体つきまで変わっており、それまでに過ぎた年月が姿から伝わってきます。

一方で、物語はかなり重く、救いも多くありません。

時間の経過や登場人物の感情、最後の大地が何を示していたのかも、私は理解し切れませんでした。

全編を手持ちカメラで撮影しているため画面の揺れも多く、途中で少し酔いそうになりました。

俳優たちの演技には引き込まれましたが、物語やタイトルの意味については、無理に分かったふりをせず「自分には少し難しかった」というのが率直な感想です。

評価:3.0

▶ 映画『しびれ』の詳しい感想はこちら

▶ 『しびれ』公式サイト

『ハート・オブ・ビースト』

公開日:2026年9月25日
監督:デヴィッド・エアー
出演:ブラッド・ピット、J・K・シモンズ、アンナ・ラムほか

アラスカの奥地に取り残された退役軍人と、元軍用偵察犬のサバイバルを描いた作品です。

観る前に期待していたこと

ブラッド・ピットと犬という組み合わせに惹かれました。

大自然を舞台にしたサバイバル映画としての緊張感はもちろん、人間と犬の絆をどのように描くのかも楽しみでした。

監督は『フューリー』でもブラッド・ピットと組んだデヴィッド・エアーです。

今回は一人と一匹の関係を中心に、どのような物語を見せてくれるのか気になっていました。

アラスカの壮大な風景や迫力のある場面も多そうで、映画館で観るのに合いそうな作品だと思っていました。

実際に観た感想|一人と一匹の絆、最後の手紙に感動した

最初は、ブラッド・ピットと犬がアラスカの大自然を生き抜くサバイバル映画というくらいの気持ちで観に行きました。

実際に観ると、思っていた以上に良かったです。

野生動物や川、崖など、次から次へと危険が訪れます。一つの危機を乗り越えたと思ったら、また次の危機が待っているため、最後までハラハラしました。

ジェームズがオーディンを助けるだけでなく、オーディンに助けられる場面もあります。どちらも無事に帰ってほしいと思いながら見入っていました。

物語の途中で軍にいた頃の回想が挟まれるため、ジェームズとオーディンが強く信頼し合っていることにも納得できます。

特に驚いたのは、オーディンの演技です。

戦地を思い出して苦しむ姿や、ジェームズのそばを離れようとしない様子から、言葉を話さなくても感情が伝わってきました。

終盤のジェームズの死は悲しかったです。できれば一人と一匹で家まで帰ってほしかったと思いました。

それでも、オーディンに穏やかな余生を送ってほしいという願いが込められた最後の手紙まで含めて、とても良いラストでした。

サバイバルの緊張感だけでなく、同じ戦場を生き抜いた一人と一匹の絆に感動した作品です。

評価:4.5

▶ 映画『ハート・オブ・ビースト』の詳しい感想はこちら

▶ 『ハート・オブ・ビースト』公式サイト

まとめ|9月は評価4.5の作品が3本

2026年9月に映画館で観たいと思った6作品を、すべて鑑賞しました。

観る前に一番楽しみにしていた『オデュッセイア』は、期待していた壮大な冒険を映画館で楽しめました。

『白鳥とコウモリ』は、事件の真相にはあまり驚けませんでしたが、被害者と加害者の家族が抱える苦しみは印象に残っています。

実写映画『ルックバック』は、秋田の風景や子役二人の演技が良かった一方、原作やアニメ版を知っていたこともあり、以前ほど強くは響きませんでした。

『さとこはいつも』は、3人の人生を楽しみながら、自分の人生についても考えた作品です。

『しびれ』では、子役を含む俳優陣の演技に引き込まれました。ただ、救いの少ない物語や結末は、私には少し難しかったです。

『ハート・オブ・ビースト』は、サバイバル映画としてハラハラしながら、一人と一匹の絆や最後の手紙に感動しました。

9月は、『オデュッセイア』『さとこはいつも』『ハート・オブ・ビースト』の3作品が、4.5の評価になりました。

同じ評価でも、良かった理由はそれぞれ違います。

壮大な冒険を楽しんだ作品、自分の人生を振り返りたくなった作品、一人と一匹の絆に感動した作品。

公開前に予告や作品情報から想像していた印象と、実際に観たあとの感想が違う作品もありました。

これからも話題作をすべて追いかけるのではなく、自分が本当に気になった作品を映画館で観て、良かったところも合わなかったところも率直に書いていきます。

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