『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』を鑑賞しました。
これまで漫画もアニメも観たことがなく、ちいかわについて知っているのは、キャラクターの見た目と名前くらいです。
それでも映画が話題になっており、会社でも名前が出ていたので観に行きました。
ちいかわ初心者でも、物語は問題なく楽しめました。キャラクター同士の関係も、観ているうちに何となく分かります。
ただ、観終わって最初に思ったのは、「ちいかわって、こんなに怖い話だったの?」ということでした。
可愛いキャラクターたちが活躍する映画を想像していましたが、「食べる・食べられる」という話が中心にあり、歌や結末にも何とも言えない不気味さが残ります。
※この記事では、映画の内容と結末に触れています。原作・アニメともに未視聴で、映画を観た感想です。
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★30秒で結論
評価:★★★☆☆ 3.5
ちいかわを一度も観たことがない状態でも、問題なく楽しめました。
特に好きになったのは、自由に動き回るうさぎと、優しくて頼りになる島二郎です。
一方で、可愛い見た目からは想像していなかった不穏さもありました。
途中で何度も流れる歌や、「食べる・食べられる」という話、永遠の命を得た者を檻に閉じ込めて海底へ沈めるという罰。ところどころ、普通にえぐいです。
セイレーンが激辛カレーを食べたあとの「わかったッ」に、二つの意味が重なっていたことも印象に残りました。
楽しめましたが、期待を大きく超えたわけではなく、強く心に残るほどではなかったため、評価は3.5です。
この映画はこんな人におすすめ
- ちいかわが好きな人
- ちいかわを初めて観る人
- 可愛いだけではない物語を観たい人
- うさぎや島二郎の活躍を観たい人
作品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 映画ちいかわ 人魚の島のひみつ |
| 公開日 | 2026年7月24日 |
| 上映時間 | 99分 |
| 製作国 | 日本 |
| 原作・脚本 | ナガノ |
| 監督 | 及川啓 |
| 主な声の出演 | 青木遥、田中誠人、小澤亜李、井口裕香、淺井孝行、内田雄馬、島袋美由利、春海百乃、最上嗣生、鈴木みのり、寺澤百花、鈴代紗弓ほか |
| アニメーション制作 | サイピク |
| 配給 | 東宝 |
| 映倫区分 | G(年齢にかかわらず鑑賞可能) |
あらすじ(ネタバレなし)
ある日、ちいかわとハチワレのもとへ、うさぎが一枚のチラシを持ってきます。
そこには「特別な島へご招待」と書かれていました。
島で簡単な討伐をすれば、通常の100倍の報酬がもらえる。さらに、限定ラーメンやスイーツも楽しめる。
その誘いに乗り、ちいかわたちは島へ向かうことになります。
島民たちから歓迎され、楽しい時間を過ごす一行。しかし、その島にはセイレーンと人魚をめぐる秘密が隠されていました。
良かったところ
ちいかわ初心者でも問題なく楽しめた
私は、これまで『ちいかわ』の漫画もアニメも観たことがありません。
そのため、登場人物の関係が分からず、物語についていけない可能性もあると思っていました。
実際には、ちいかわ、ハチワレ、うさぎが仲良しであることや、ほかのキャラクターとの関係も何となく分かります。
過去の話を知らなければ理解できないような内容ではなく、初めて観る人でも一本の冒険映画として楽しめました。
原作やアニメを知っていれば、キャラクターごとの行動をもっと楽しめるのだと思います。
ただ、事前に勉強してから行く必要まではありませんでした。
うさぎの自由さと可愛さが良かった
初めて観て、特に好きになったのはうさぎです。
何をするか分からない自由さがあり、怖い状況でもあまり動じません。
声や動きも可愛く、登場すると自然と目で追ってしまいました。
ちいかわとハチワレが不安そうにしている場面でも、うさぎは自分のペースを崩さずに動きます。
その予測できなさが面白く、怖がらずに行動するところも良かったです。
島二郎が優しくて頼りになった
島二郎も印象に残ったキャラクターです。
最初に見たときは、どのような人物なのか分かりませんでした。
しかし、ちいかわたちが危険な状況に陥ったときには助けに来てくれます。
強くて頼りになるだけでなく、ちいかわたちに接する姿には優しさもありました。
怖くて不穏な展開が続くなか、島二郎が登場すると少し安心できます。
映画を観る前には存在すら知りませんでしたが、うさぎとともに好きになったキャラクターです。
可愛いのに、ところどころ普通にえぐい
歌が流れるたびに不穏さが増していった
本作では、途中で何度も歌が流れます。
最初は、ちいかわらしい可愛い歌なのかなと思っていました。
ただ、物語が進み、島で起きたことが分かってくると、同じ歌でも少し違って聞こえます。
楽しそうなのに、どこか不気味。その何とも言えない雰囲気が印象に残りました。
可愛いキャラクターと明るい歌があるからこそ、その裏で起きている出来事が余計に怖く感じられます。
「食べる・食べられる」の話が思ったより重かった
セイレーンは、仲間の人魚を食べた犯人を捜すために島民を襲っています。
人魚を食べると、永遠の命を手に入れられる。
その時点で、私が想像していた「ちいかわ」の世界とはかなり違いました。
さらに、セイレーンが犯人に与えようとしている罰もえぐいです。
永遠の命を得た者を檻に閉じ込め、「深くて暗いところ」に置くという話も、かなりえぐいと思いました。
可愛い絵柄なので直接的な残酷さは抑えられていますが、話している内容はかなり怖いです。
大人が観ても、普通にゾッとするところがありました。
セイレーンの「わかったッ」が怖かった
終盤、ちいかわたちはセイレーンに激辛カレーを食べさせます。
苦しむセイレーンに対して、ハチワレは「もうみんなを襲わないで」と訴えます。
そこでセイレーンが叫ぶのが、「わかったッ」という言葉です。
観ているときは、ハチワレの願いを受け入れたという意味にも聞こえました。
しかし、その場でフタバの体から単3電池が落ちます。
つまり、「もう襲わないと分かった」という返事だけではなく、「人魚を食べた犯人が分かった」という意味にも取れます。
あとから考えると、あの「わかったッ」はかなり怖いです。
一度は戦いが終わったように見せながら、実はセイレーンが本当の犯人を見つけた瞬間でもある。
このダブルミーニングは面白かったです。
結末もすっきりとは終わらなかった
事件が一段落し、ちいかわたちが日常へ戻っても、完全にすっきりした気持ちにはなりませんでした。
人魚を食べたヒトハとフタバ、そして二人を追うセイレーン。
その後をはっきりと見せず、想像させる終わり方だからこそ、不気味さが残ります。
セイレーンは島民たちを襲っています。一方で、仲間の人魚を食べた犯人を捜していました。
誰か一人だけを悪者にして終われる話ではなかったと思います。
可愛いキャラクターたちの冒険を観ていたはずなのに、最後まで妙な怖さが残りました。
原作の「セイレーン編」も気になる
映画の原作となった「セイレーン編」は、漫画『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』第8巻に完全収録されています。
私は原作を読まずに映画を観ましたが、セイレーンの「わかったッ」の意味や、ヒトハとフタバの結末を知ったあとでは、原作でどのように描かれているのかも少し気になりました。
映画を観てから物語を読み返したい方や、セイレーン編を最初から確認したい方はこちらです。
気になったところ
楽しめたが、強く心に残るほどではなかった
ちいかわ初心者でも理解しやすく、うさぎや島二郎など、好きになったキャラクターもいました。
可愛さと不穏さが同居する世界観も、想像していたものとは違っていて面白かったです。
ただ、映画全体としては、期待を大きく超えるほどではありませんでした。
観ている間は楽しめたものの、今年観た映画の中で特に強く心に残る一本かと聞かれると、そこまでではありません。
評価は、ほかの作品との相対評価も含めて3.5にしました。
また、映画をきっかけに原作やアニメも観てみよう、というところまではいきませんでした。今回の映画一本で、ひとまず満足しています。
総評
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』は、ちいかわを一度も観たことがない私でも、問題なく楽しめる作品でした。
会社でも話題になっていたので観に行きましたが、想像していたよりも怖く、不穏な物語だったことに驚きました。
特に良かったのは、自由で可愛いうさぎと、ちいかわたちを助ける島二郎です。
途中で流れる歌や、「食べる・食べられる」という話、永遠の命を得た犯人に用意された罰など、ところどころ普通にえぐいと思いました。
セイレーンの「わかったッ」に二つの意味が重なっていたことも印象に残っています。
期待を大きく超えたわけではありませんが、ちいかわ初心者でも楽しめる一本でした。
評価:★★★☆☆ 3.5
30代男のひとこと
ちいかわって、もっと可愛いだけの話だと思っていました。
うさぎは可愛かったけれど、映画は思ったより怖かったです(笑)。
作品の詳細は、『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』公式サイトで確認できます。