『賢者病』感想|考えすぎて動けない自分に刺さった「これは影」という考え方

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何かを始めたいのに、失敗したときのことを考えて動けない。

周囲からどう思われるかが気になり、始める前から不安になる。

私には、そんなところがあります。

特に考えすぎてしまうのが、ブログや副業に取り組むときと、転職のような大きな決断をするときです。

「時間をかけても結果が出なかったらどうしよう」

「選択を間違えたらどうしよう」

「もっと準備してから始めたほうがいいのでは」

考えているうちに不安が大きくなり、結局動けなくなることがあります。

そんな自分に合いそうだと思って読んだのが、土肥優扶馬さんの『賢者病 考えすぎて動けないがなくなる本』です。

読んで特に印象に残ったのは、不安を自分の心が作り出した「影」と捉えること。

そして、笑えるくらい小さな行動から始めることでした。

これから不安になったときは、「これは影、これは影」と自分に言い聞かせようと思います。

『賢者病 考えすぎて動けないがなくなる本』の基本情報

項目内容
書名『賢者病 考えすぎて動けないがなくなる本』
著者土肥優扶馬
出版社サンマーク出版
発売日2025年12月12日
ページ数224ページ
私の評価4.5/5.0

本書でいう「賢者病」とは、知識や情報を得るほど考えすぎて、動けなくなってしまう状態のことです。

失敗しない方法や正解を探し続けるうちに、最初の一歩が重くなる。

本書では、その原因を「理想」「情報」「自己効力感」という3つのブレーキから整理し、考える力を持ったまま行動する方法を紹介しています。

「考えずに動けばいい」という本ではなく、考えすぎて止まってしまう人が、どうすれば一歩を踏み出せるのかを教えてくれる本です。

不安は、自分が作り出した「影」かもしれない

本書のなかで最も印象に残ったのが、不安と現実を切り分ける考え方です。

何か新しいことを始めようとすると、

「失敗して周囲から悪く思われるかもしれない」

「努力しても成果が出ないかもしれない」

と不安になります。

ただ、それはまだ実際に起きたことではありません。

自分の心が作り出した不安を、すでに目の前にある現実のように感じているだけかもしれません。

私は失敗そのものより、「失敗した自分が周囲からどう見られるか」を考えてしまうことがあります。

しかし、周囲の人がどう思うかは分かりません。そもそも、自分が思っているほど気にしていない可能性もあります。

そんなときは、

「これは影、これは影」

と考える。

不安を無理になくすのではなく、「これは事実なのか、それとも自分が作った影なのか」と確認するだけでも、少し冷静になれそうです。

ブログも転職も、考えるだけでは何も変わらない

ブログを書くとき、私は始める前から結果を考えてしまいます。

「この記事を読んでもらえるだろうか」

「時間をかけてもアクセスがなかったら意味がないのでは」

「もっと詳しく調べてから書いたほうがいいのでは」

しかし、考えているだけでは記事は完成しません。

公開しなければ、読まれることも、改善点が分かることもありません。

転職についても同じです。

今の会社に残るのか、別の会社へ移るのか。どの仕事が自分に合っているのか。

大きな決断だから慎重になりますが、すべての不安がなくなるまで考えていたら、いつまでも決められません。

本書に出てくる「やる意味は後からついてくる」という考え方も印象に残りました。

始める前から、行動の意味や成果をすべて判断することはできません。

ブログを書いたからこそ、自分の考えを言葉にする練習になる。

転職活動をしたからこそ、自分が仕事に何を求めているのかが分かる。

最初に望んだ結果が出なかったとしても、動いた後に見えてくるものがあります。

失敗しないと分かってから動くのではなく、まず動いてから考えることも必要なのだと思いました。

笑えるくらい小さな行動から始める

「まず行動しよう」と思っても、最初の目標が大きければ簡単には動けません。

ブログなら、記事を一本完成させる。

転職なら、自分に合う会社を見つけて応募する。

いきなりそこまでやろうとすると、始める前から面倒になります。

そこで取り入れたいと思ったのが、笑えるくらい小さな行動から始めることです。

ブログなら、パソコンを開く。タイトルだけ考える。書きたいことを一つだけメモする。

転職活動なら、求人を一件見る。気になった条件を一つ書き出す。

そのくらいであれば、失敗を心配するほどのことでもありません。

私は最初からきちんとやろうとして、自分で行動のハードルを上げてしまうことがあります。

今後は「何をするか」だけでなく、「どこまで小さくすれば今すぐできるか」を考えたいと思います。

朝活が途切れても、戻ればいい

習慣についての考え方も印象に残りました。

私は朝5時に起きて、読書やブログ、筋トレをする朝活を続けています。

ただ、毎日同じようにできるわけではありません。

寝る時間が遅くなったり、疲れがたまったりして、起きられない日もあります。

一度できなくなると、

「せっかく続けていたのに途切れてしまった」

「また続けられなかった」

と落ち込むことがあります。

しかし、習慣は途切れることもあると最初から考えておけば、必要以上に落ち込まずに済みます。

大切なのは、一度も途切れないことではなく、途切れた後に再開することです。

昨日は起きられなかったけれど、今日は起きる。

数日休んだけれど、また始める。

それができれば、これまで続けたことまでなくなるわけではありません。

朝活が途切れたときは「失敗した」ではなく、「そろそろ戻ろう」と考えたいと思いました。

すでに知っている内容もあった

私の評価は4.5/5.0です。

考えすぎて動けない自分の悩みに合っており、すぐに試したい考え方がいくつもありました。

特に印象に残ったのは、次の4つです。

  • 不安を自分が作った「影」と捉える
  • やる意味は後からついてくる
  • 笑えるくらい小さな行動から始める
  • 習慣が途切れても、また再開すればいい

一方で、「行動を小さくする」「完璧を求めない」など、これまでに読んだ自己啓発書と重なる内容もありました。

そのため満点にはしませんでしたが、知っていることと、実際にできていることは別です。

似た内容を以前に読んでいても、私は今も考えすぎて動けなくなることがあります。

知識として覚えるだけで終わらせず、「これは影」と唱えることや、行動を小さくすることを実際に試したいと思いました。

『賢者病』をおすすめしたい人

この本は、次のような人におすすめです。

  • 考えすぎて動けなくなる人
  • 失敗や周囲からの評価が怖い人
  • 完璧に準備してから動こうとする人
  • 情報を集めるだけで行動に移せない人
  • 習慣が途切れると落ち込む人

私も、考えることをやめるのは難しいと思います。

だからこそ、考えすぎていると気づいたら、とりあえず小さく動く。そのきっかけをくれる本でした。

まとめ|「これは影」と唱えて、小さく動く

『賢者病 考えすぎて動けないがなくなる本』を読んで、私は失敗を避けるために考えているつもりで、行動まで止めていたことに気づきました。

ブログでは、読まれなかったときのことを考える。

転職では、選択を間違えたときのことを考える。

朝活では、続かなかったときのことを考える。

しかし、その多くはまだ起きていないことであり、自分の心が作った「影」かもしれません。

不安が出たら、「これは影、これは影」と唱える。

そして、正解を考え続ける前に、笑えるくらい小さな行動を始める。

習慣が途切れても、失敗とは考えずにまた戻る。

考えすぎる癖がすぐになくなるとは思いませんが、一歩だけなら動けます。

ブログなら一行書く。求人なら一件見る。朝起きられなかったら、翌日にまた起きる。

これからは、そのくらいの小ささで始めたいと思います。

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