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昔から読み継がれている名著を、一度は読んでおこう。
そんな気持ちで、S・スマイルズの『自助論』を読みました。
タイトルからして、努力、忍耐、自立といった話だろうとは思っていましたが、実際そのとおりです。
自分の人生には、自分で責任を持つ。
才能があるかどうかよりも、努力を続けられるかどうか。
本を読んで知識を増やすだけでなく、実際に動く。
目新しい話ばかりではありません。それでも、ときどき耳の痛い言葉が出てきます。
なかでも一番刺さったのは、読書をして満足するのではなく、経験しなさい、動きなさいという話でした。
本を読んで感想まで書けば、なんとなく行動した気になります。
でも、そこで終わったら生活は何も変わりません。
はい、すみませんでした。
『自助論』の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 『自助論』 |
| 著者 | S・スマイルズ |
| 訳者 | 竹内均 |
| 出版社 | 三笠書房 |
| 原著刊行年 | 1859年 |
| 私の評価 | 4.0/5.0 |
『自助論』は、さまざまな人物の成功や失敗を紹介しながら、努力、忍耐、仕事、時間の使い方、人格について説いた本です。
成功するための簡単な方法が書かれているわけではありません。
自分で決めて、地道に努力を続ける。
かなり真っすぐな本です。
結局、続けられるかどうか
本書には、偉人たちの話がたくさん出てきます。
どの人も、ずっと順調だったわけではありません。
投げ出したくなることがあり、一時期は何も手につかなくなる。それでも、また戻って努力を続けています。
反対に、才能がありながら努力をせず、大成できなかった人も出てきます。
こちらには少し共感しました。
才能があると言えるほどではありませんが、「ちゃんとやれば、もっとできたかもしれない」と思うことはあります。
ただ、それも結局は、やらなかった自分の責任です。
結果が出ないと「向いていないのでは」と考えたくなりますが、その前に、結果が出るところまで続けたのか。
そこは一度考えたほうがいいなと思いました。
制度に文句を言うより、自分の悪習を変える
「世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ」という言葉も印象に残りました。
会社の制度や周囲の環境に、不満を感じることはあります。
もちろん、制度そのものに問題がある場合もありますし、何でも自分の努力で解決できるとは思いません。
ただ、周囲に文句を言う一方で、自分の悪い習慣を放置していることもあります。
ごもっともです(笑)。
私がまず変えたいのは、考えすぎて動かないこと。
それから、本を読んだだけで満足することです。
失敗しない方法を探し、もう少し考えてから動こうとしているうちに、時間だけが過ぎる。
自己啓発書を読んで、良い言葉をメモして、それで少し成長したような気になる。
でも、実際には何もしていません。
周囲を変えたいと考える前に、自分で変えられることを放置していないか。
そう言われると、思い当たるところがありました。
読書より経験。「はい、すみませんでした」
読書についての話は、かなり耳が痛かったです。
本を読むだけでは自己啓発にはならず、経験することのほうが大切だと書かれています。
読書が趣味で、こうして感想も書いている自分には刺さりました。
知識を増やすこと自体は悪くありません。
ただ、何のために読むのか。
読んだ後に何をするのか。
そこまで考えないと、結局は暇つぶしで終わってしまいます。
早起きの本を読んだなら、実際に早く起きる。
行動するための本を読んだなら、とりあえず一つやってみる。
転職について考えているなら、求人を見るだけで終わらず応募する。
ブログなら、調べて満足せず記事を公開する。
当たり前のことですが、私はその当たり前ができず、考える時間ばかり長くなることがあります。
知識を得て安心するのではなく、考えすぎる前に動く。
今回の読書も、感想を書いて終わりにしないようにしたいです。
飲酒は成功の妨げ……さすがに言いすぎでは(笑)
本書では、飲酒は成功の妨げになると、かなり強く書かれています。
最近は以前より飲む量を減らしているので、分かる部分もありました。
飲みすぎた翌日は体が重く、朝の時間も使えません。
飲む回数を減らしたことで、早起きや朝活をしやすくなった実感もあります。
ただ、「飲酒ほど成功の妨げになるものはない」とまで言われると、さすがに言いすぎではと思いました(笑)。
お酒を飲んでも成功している人はいるでしょうし、適度に楽しむことまで否定する必要はありません。
ここは、古い時代に書かれた本らしい強さを感じた部分です。
全部をそのまま受け入れるのではなく、自分に必要なところだけ参考にするくらいでいいと思います。
成功よりも最後は「人格」の話だった
後半では、成功や努力だけでなく、人格の大切さについて書かれています。
誠実さ、礼節、節度、勇気。
最終的に大切なのは、どれだけ成功したかではなく、どんな人間として生きるかという話です。
なかでも、私が大切だと思ったのは勇気でした。
知識を経験に変えるために必要なのは、最後は少しの勇気なのかもしれません。
良い本だけど、新鮮さは少なかった
私の評価は4.0/5.0です。
努力や忍耐、時間の使い方など、今の自分にも必要な内容が多くありました。
特に、読書で満足せず、知識を経験に変えるという話は印象に残っています。
一方で、書かれている内容には、ほかの自己啓発書で読んだことがあるものも多く、新鮮さはそれほどありませんでした。
偉人の名前やエピソードが次々に出てくるため、少し読みにくいところもあります。
正直、誰の話をしているのか分からなくなることもありました。
ただ、『自助論』が多くの自己啓発書の土台になっていると考えれば、似た内容が多いのも当然かもしれません。
新しい考え方を知る本というより、分かっていることを実際にできているか確認する本でした。
『自助論』をおすすめしたい人
この本は、次のような人におすすめです。
- 自己啓発書を読んだだけで満足している人
- 古典的な成功哲学を読んでみたい人
- 才能がないからと諦めている人
- 努力を続けられずに悩んでいる人
特に、本を読むことは好きなのに、読んだ後の生活があまり変わっていない人には刺さると思います。
私もそうでした。
まとめ|この記事を書いて満足しない
『自助論』を読んで残ったのは、知識を得ただけでは何も変わらないという、ごく当たり前の話でした。
努力する。
続ける。
時間を無駄にしない。
考えるだけでなく、動く。
どれも初めて聞いた話ではありません。
それでも、実際にできているかと聞かれると、自信はありません。
本を読んで、良い言葉をメモして、感想を書く。
そこで終わらず、何か一つやってみる。
考えすぎて動けないなら、考えがまとまる前でも始めてみる。
『自助論』は、知らないことを教えてくれる本というより、「知っているなら、やりなさい」と言ってくる本でした。
とりあえず、この記事を書いたことで満足しないようにします。