朝ドラ『風、薫る』第20週「家族のかたち」では、直美(上坂樹里)と小川(甲斐翔真)がついに結婚しました。
これまでさまざまな苦労を重ねてきた直美が幸せをつかんだことは、本当にうれしかったです。
結婚を祝うために吉江先生(原田泰造)が駆けつけた場面にも泣かされました。
一方で、幸せな結婚を描いた直後、物語は戦争の足音を感じさせる不穏な展開へ。
小川が軍人であることを考えると、二人の今後を心配せずにはいられません。
また、りん(見上愛)とシマケン(佐野晶哉)の恋も大きく動きましたが、正直なところ、二人のやり取りはもうお腹いっぱいかも……。
今回は、直美の結婚や吉江先生との再会、りんとシマケンの恋愛、戦争を思わせる不穏な終わり方について書きます。
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『風、薫る』第20週「家族のかたち」あらすじ
新潟から東京へ戻ったりんは、直美と一緒に派出看護の仕事を始めます。
ある日、直美のもとを訪れた小川は、思い出のマッチについて語り、直美にプロポーズ。しかし、直美は小川と結婚することに迷いを抱きます。
小川の気持ちを知ったりんは直美と向き合い、その背中を押しました。
一方、りんを巡って横沢(井上祐貴)とシマケンが鉢合わせに。小説家になるため退路を断ったシマケンの思いを受け、りんも自分の気持ちを伝えます。
そして直美は小川と結婚。二人は、りんや看護婦養成所時代の仲間たち、吉江先生から祝福されました。
直美が幸せをつかんだことがうれしい
今週、最もよかったのは、直美が小川と結婚したことです。
直美はこれまで、家族に恵まれなかった寂しさを抱えながら生きてきました。
看護婦になってからも順風満帆だったわけではなく、自分の出生や母・文(内田慈)と向き合い、その最期を看取ることになります。
だからこそ、小川と一緒になることを選び、新しい家族をつくる姿には胸が熱くなりました。
小川も誠実そうな人物です。
直美の過去や看護婦としての生き方も含めて、彼女のことを大切にしてくれそうに感じました。
これまで苦労する場面が多かった直美には、今度こそ幸せになってほしいです。
吉江先生が晴れ姿を見届けてくれて泣けた
吉江先生が、直美の結婚を祝いに来てくれたこともうれしかったです。
少し前に東京を離れたため、今後はもう登場しないのかと思っていました。
そんな吉江先生が直美の晴れ姿を見届け、涙を流す姿には、こちらまで泣かされました。
以前、直美が結婚を「家族のお祭り」と表現した際、吉江先生は自分のことを「おとぅ」と呼んでもいいと話していました。
そのときは直美にすぐ断られてしまいましたが、吉江先生はずっと父親のように直美を見守ってきた人物です。
今回、直美から「父親みたいな人」と紹介されたことは、吉江先生にとって何よりうれしい言葉だったのではないでしょうか。
「直美さんを祝福するように、すべてがうまくいって来ることができました」と話すのも、吉江先生らしくて好きでした。
自分が苦労して駆けつけたことを強調せず、すべてがうまく重なって直美を祝福しに来られたと語る。その控えめな優しさに、吉江先生の人柄が表れていたと思います。
さらに、直美に英語で「Is this your life?」と問いかけ、「Yes」と返ってきたときの表情も印象的でした。
さまざまな苦労や迷いを経験した直美が、最後は自分で小川との人生を選ぶ。その答えを吉江先生が確かめ、受け止めてくれたように感じます。
本当の親子ではなくても、長い時間をかけて築いてきた二人の関係も、一つの「家族のかたち」なのだと思いました。
りんとシマケンの恋愛は、もうお腹いっぱい
直美の結婚には感動した一方で、りんとシマケンの恋愛については、正直なところ少しお腹いっぱいです。
シマケンは小説家を目指して行動を起こしましたが、相変わらずどこか頼りなく見えてしまいます。
りんへの思いを抱えながら迷い、すれ違い、周囲の人物によって関係が動く。
これまでにも似たような展開が続いていたため、また同じパターンに見えてしまいました。
もちろん、二人の恋愛が進展したことを喜ぶ人も多いと思います。
ただ、個人的には恋愛よりも、りんと直美が看護婦として働く姿をもっと見たいです。
前週で、りんはようやく看護の道へ戻ることを決めました。今週は直美と派出看護に取り組み始めたものの、後半は二人の恋愛が大きく描かれています。
『風、薫る』で見たいのは、やはりりんと直美が看護に向き合い、それぞれの考えをぶつけながら成長していく姿です。
恋愛はそろそろ一区切りとして、物語の中心が看護へ戻ることを期待しています。
幸せな結婚直後に近づく戦争の足音
直美の結婚を祝福する場面で終わるのかと思いきや、最後には戦争の始まりを感じさせる不穏な描写がありました。
せっかく直美が幸せをつかんだ直後だっただけに、素直に喜び切れません。
特に心配なのが、小川が軍人であることです。
時代を考えれば、小川も戦争と無関係ではいられないはず。
結婚したばかりの二人が引き離されてしまうのではないか。小川が戦地へ向かうことになるのではないか。そんな不安が一気に押し寄せてきました。
直美はこれまでにも、大切な人との別れを経験しています。
ようやく新しい家族をつくれたのだから、これ以上つらい思いをしてほしくありません。
二人の結婚を描いた回だからこそ、その直後に示された戦争の気配が、より重く感じられました。
第21週への期待
第21週では、戦争がりんや直美たちの生活にどのような影響を与えるのかが気になります。
なかでも、軍人である小川の今後が心配です。
直美との穏やかな新婚生活を見たいところですが、この時代を描く以上、戦争を避けて通ることはできないのでしょう。
また、りんとシマケンの恋愛が一段落したのであれば、そろそろ看護の物語をしっかり描いてほしいです。
りんと直美が再び同じ場所で働き始めたからこそ、二人が力を合わせて患者と向き合う姿に期待しています。
まとめ|祝福したいのに素直に喜び切れない一週間
第20週では、直美と小川が結婚しました。
苦労を重ねてきた直美が幸せをつかんだことは、本当にうれしかったです。
吉江先生が結婚を祝うために現れ、直美の晴れ姿を見届けた場面にも泣かされました。
一方、りんとシマケンの恋愛は、シマケンの頼りなさや同じような展開の繰り返しが気になり、少しお腹いっぱいです。
これからは二人の恋愛よりも、看護の物語をもっと見たいと思います。
そして何より気になるのが、最後に描かれた戦争の足音です。
直美の結婚相手である小川は軍人。ようやく新しい家族を手に入れた直美が、再び大切な人を失うことにならないか心配です。
直美の結婚を祝福したいのに、素直には喜び切れない一週間でした。